ご 挨 拶 

 1987年札幌市での開校以来、『学選』は、学習塾として地域の小中学生の学習指導に邁進してまいりました。各学校での定期試験、通知票評価においてはもちろん、志望校合格率においても、高い信頼を得ております。
 これもひとえに、地域の皆様、保護者の皆様による温かいご厚情の賜物であると、感謝の気持ちを常に抱いております。今後とも『学選』は、生徒一人一人の状況を考慮したきめ細やかな学習指導を心掛け、さらに良い成果を目指し努めてまいります。

 東京学力選抜 塾長 石山徳三郎


「ゆとり教育」について
 「詰め込み教育」による弊害が叫ばれ、紆余曲折を経て行きついたのが、「ゆとり教育」というものでした。公立小中学校の学習内容は大幅に削られ、評定基準も大甘になりました。最低基準をどんどん下げ、能力ある子や向上心ある子を押さえつけたのですから、平均学力が下がるのは当然です。
 しかも「ゆとりある教育で、ゆとりある心を育てる」はずが、なぜか「頑張ってはダメ」という発想に飛び、さらには「努力」「勤勉」を排除、蔑視する風潮さえ蔓延るようになりました。
 どうも日本人には「羹に懲りて鱠を吹く」といった、極端から極端に走る傾向があるようです。本来「ゆとり」という言葉じたいは良い意味を持っていたのが、この「ゆとり教育」のおかげで、「馬鹿」「怠け者」の代名詞となり果てました。
「頑張らなくてもいいんだよ」
「嫌ならしなくていいんだよ」
「努力なんかしなくていいよ」
「本当はできるんだから」
「できないのは、この問題が悪いんだ」
 テレビでもっともらしく言っているエライ人達の声を鵜呑みにするおとなが増え、あたかも努力そのものが悪であるかのごとき思想が充満しています。
 努力しなくても認められ、努力しても認められない。こんな教育が子供のためになるはずがありません。「努力」「勤勉」は、古くから日本人の美徳でありました。また、そうした国民が多かったおかげで、日本は技術大国、経済大国として発展してきたのです。

 なにも「詰め込み教育復活」を主張するわけではありません。ただ、「ゆとり教育」導入案が出た頃、また決定になったとき、多くの心あるおとな達は反対したはずです。ごく普通のお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん達が、
「わざわざ低い基準に合わせる必要があるか」
「子供が一生懸命勉強するのは当然だ」
「勉強しなければ子供は馬鹿になる」
「やがて日本人全体が馬鹿になる」
という声をあげたのです。ところが、
「自分達が詰め込み教育で苦しんだから、子供にも同じめにあわせたいのだろう」
「子どもはのびのびと育てたいもの」
などと言う「テレビに出ている人達」に賛同する人々が、勝ち誇る結果となったのでした。

 かくして今、当時反対したおとな達の懸念は当たりました。
「努力しなくても自分は“本当は”できるんだから」
という根拠も実力もない自信だけを持った子、無気力、自己中心、情緒不安定、忍耐力不足、といった子が増え、それらを正当化する風潮さえ生まれました。
 最近になって、文科省や教育委員会は「脱ゆとり」に転向しています。教科書や指導要領も改訂されてはいるようです。しかし、いったん落ちた水準を上げるのは、けっして簡単ではありません。信じがたいことですが、定期テストで間違った解答をしても、マルがつき加点になるという中学校が、今なお市内に実在するのです。これはその学校だけの問題ではなく、社会全体で立ち向かわねばならない課題です。

 子供の持つ力は、おとなが思っている以上に逞しく、それでいて柔軟なものです。『学選』は子供が本来持つ純粋な向上心を信じ、微力ながらもそれを支えることに努力を惜しみません。


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◇『学選』の教育理念◇
 学業を修めるということは、単なる知識の取り込みではありません。得た知識を自身で咀嚼し、血肉骨とすることです。知識を手掛かりに考え判断する能力が「知恵」です。知恵がないばかりに、考えを誤り、的確な判断もできずに、騙されたり事故にあったりするかもしれません。
 知恵ある人は、現在だけでなく過去を鑑み、先々のことも考えます。また、現在の状況を把握した上で、あらゆる状況を予測し、最善の方法をとるには洞察力が必要です。よく見、よく聞き、そしてよく考える能力があってこそ、洞察することができるのです。こうした能力が、人間としての高い意識を育みます。

 意識の高さは、学業に対する姿勢にも表れます。「面倒だから」「苦手だから」「嫌いだから」と放りだし、模範解答を書きうつして済ませる子は、当面良い点を取ってもいずれ伸び悩みます。「考える」という作業を省いているので、応用力がついていないのです。暗記さえすればいい、考えなくていい、という学科などはありません。

 『学選』は、単に解答を教えるのではなく「思考力」養成を大切にします。
「なぜそのような解答になるのか」
「なぜこの答え方ではだめなのか」
「なぜこの勉強が必要なのか」
という生徒の疑問を尊重し、向上心を育てます。

     

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